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2017.03.24

郵便はがきの料金52円から62円へ ―値上げ対策はいかに?<その1:送料を見直す>


 2017年6月から郵便はがきの料金が52円から62円に10円値上げされる。はがきの値上げは消費税率が8%に上がった2014年4月以来3年ぶり、消費増税以外では23年ぶりになる。この値上げは2016年11月の日本郵政グループの上場を受け、収益が低迷する郵便事業を立て直すねらいである。はがきのうち年賀状は52円のまま、封書も現在の82円のままで据え置かれる。

 これまではがきDMを活用していた企業にとっては、早急な値上げ対策が迫られる。一通単価が10円値上げするということは、仮に1万通発送している場合、単純に10万円アップの計算となり、見逃せないボリュームの金額である。

 はがきの値上げ対策としては大まかに以下のように考えられる。

1.送料を見直す
2.リストを精査する
3.オファーを再考する
4.クリエイティブを改善する

今回はまず「1.送料を見直す」について簡単に確認していきたい。

はがきは3万通以上で20%割引き!

 もうすでに実施しているかもしれないが、確認の意味で一緒にご覧いただきたい。日本郵便でははがきの送料に割引を適用するルールを3つ用意している。

①広告郵便物を利用する
②郵便物を区分して差し出す
③所定のバーコードを記載する

 ①広告郵便物とは、セールや販売促進目的で同一内容で大量に作成された印刷物を内容とする郵便物で、承認を受ければ以下のような比率で割引を受けられる。(表1)

1回の差し出し通数に対する割引率 1ヶ月間の差し出し通数に対する割引率
差し出し通数 割引率 差し出し通数 割引率
定形郵便物
定形外郵便物
はがき 定形郵便物
定形外郵便物
はがき
2,000通~ 12% 8% 1万通~ 20% 16%
3,000通~ 15% 11% 2万通~ 22% 18%
5,000通~ 18% 14% 5万通~ 24% 20%
7,500通~ 19% 15% 10万通~ 26% 22%
1万通~ 21% 17% 20万通~ 27% 23%
1.5万通~ 22% 18% 30万通~ 29% 25%
2万通~ 23% 19% 40万通~ 31% 27%
3万通~ 24% 20% 50万通~ 33% 29%
5万通~ 25% 21% 100万通~ 35% 31%
7.5万通~ 26% 22% 200万通~ 37% 33%
10万通~ 27% 23%
20万通~ 29% 25%
30万通~ 31% 27%
50万通~ 33% 29%
80万通~ 35% 31%
100万通~ 37% 33%

(表1)広告郵便物の基本割引率(参照元:日本郵便Webサイト)

 また広告郵便物以外の請求書、納品書などや商品の広告を主目的にしない広報誌、各種会合の案内、通知書を送る場合でも、②区分郵便物として事前に郵便区番号ごとに区分して差し出すと割引を受けられる。(表2)

受取人の住所または居所の
郵便番号ごとに区分された場合
差出郵便局が指定する
郵便区番号ごとに区分された場合
差し出し通数 割引率 差し出し通数 割引率
2,000通~ 3% 2,000通~ 1%
1万通~ 4% 1万通~ 2%
5万通~ 5% 5万通~ 3%
10万通~ 6% 10万通~ 4%

(表2)区分郵便物の基本割引率(参照元:日本郵便Webサイト)

 さらに1000通以上で③所定のバーコードを記載すれば3%の割引が適用される。

 割引適用は、①+③、②+③といったように組み合わせて利用することができる。

(例1)①+③ 2,000通の場合
送達に3日程度の余裕を承諾すれば、広告郵便で8%の割引が適用される。
さらに所定のバーコード付き郵便物にすると、11%と割引率がアップする。

(例2)②+③ 10,000通の場合
送達に3日程度の余裕を承諾すれば、区分郵便とバーコードでこちらも11%の割引が適用される。

 一般的に企業がはがきDMを利用するメリット・デメリットを整理しておくと、封書に比べて印刷代も送料も安くて短期間でできる、やはり「安さ」「早さ」ゆえに活用しやすいお手軽なメディアである。また広告スペースが限られるデメリットも、圧着でV折やZ折にすればその面積は2倍にも3倍にできるため、大いに重宝されてきた。実際はがきの配達数は年々減少傾向にあるとはいえ、2015年度で約63億通とまだまだ大きな市場があるようだ。

 日本郵便のサイトにアクセスすれば、カンタンに送料の割引計算をシミュレーションすることができるので、一度ぜひお試しいただきたい。自社のはがきDM送料がもしかしてもっとおトクにできるかもしれない。62円の値上げ対策のご参考になれば幸いである。

 ちなみにはがきは郵便以外で送ることが禁じられているため、はがきDMに関しては他の発送業者で類似サービスは用意されていないことだけご注意いただきたい。

 次回は「その2:リストを精査する」と題して、住所リストの見直し方についてご紹介する。

<関連ページ>
郵便はがきの料金52円から62円へ ―値上げ対策はいかに?<その2:リストを精査する>
郵便はがきの料金52円から62円へ ―値上げ対策はいかに?<その3:オファーを再考する>

郵便はがきの料金52円から62円へ ―値上げ対策はいかに?<その4:クリエイティブを改善する>

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