FOCUS of LABOLIS

2017.05.02

送り手側の思いの伝え方 ~8面圧着はがきの場合~

 DMを制作する上で頭を悩ませる一つに形態があるだろう。できるだけ郵便料金を抑えながらも掲載できる情報量をどうにか増やそうと、近年ではさまざまな形態のDMが出回っている。今回はそんな中から「8面圧着はがき」を採り上げてみたい。

形態にこだわっても、きちんと読まれない可能性がある

 8面圧着はがきは、図1のように往復はがきの往信部の表裏に更にページが圧着されている形状で、通常のはがきに比べ4倍の情報量を掲載することができる。往復はがきと郵便料金が同じなので郵送料を抑えることができるという利点もあり、最近徐々に目にする機会も増えてきたのではないだろうか。

8面圧着はがき(図1)8面圧着はがき
 しかしこういった変わった形態のDMは、果たして受け手にどう捉えられているのだろうか?

 そこでLABOLISでは、送り手(=作り手)と受け手の捉え方の違いを分析するため、視線の動きを可視化できる視線計測装置(アイトラッカー)を用いた開封・視線計測調査を行った。

視線計測調査イメージ(図2)視線計測調査イメージ

 被験者に圧着されている8面圧着はがきを手渡し、自由に見てもらった。すると被験者26人中15人(約57%)の方がAエリア(図3)を開封せず、DMの閲読を完了してしまうという結果となった。

圧着箇所(図3)圧着箇所

 普段見慣れている「圧着往復はがき」は開く箇所が1ヵ所、と無意識に思ってしまっているのだろうか。Aエリアを開封しなかった人は圧着されている箇所がもう1ヵ所あるということに気付いておらず、「開封されない可能性が高い面が存在する」ということが分かった。

 見られていない=伝えたい内容が正しく伝わっていないということである。作り手としては日々向き合っているために見慣れてしまい、生活者がどのような開封の仕方をしているかという視点を見失ってしまいやすい。せっかく情報量を多く掲載できるというそのメリットを活かすためにも、特に形態が工夫されたDMを使用する際には、作り手の思惑通りに読んでもらえるような誘導やデザインを行うことが重要なポイントとなってくるだろう。

ユーザビリティー調査:視線計測調査(さいえんすラボ)

お問い合わせの後の流れ
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