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2015.07.06

「DM Week 2015」セミナーレポート クイズ王に勝利した第3世代コンピュータが切り開くビジネスの未来

クイズ王に勝利した第3世代コンピュータが切り開くビジネスの未来

DM Week 2015 セミナーレポート

日本IBMの北山浩透氏は「コグニティブ・コンピューティング“Watson”のご紹介 機械学習による質疑応答システムにより広がる世界」と題し講演を行いました。

 機械的な集計機能から始まったコンピュータは、その後プログラミングが可能となり、さまざまな業務処理の効率化に貢献してきました。次は「コグニティブ・コンピューティング」の時代といわれています。コグニティブとは「経験的知識に基づく」「認知の」という意味で、コグニティブ・コンピューティングとは、コンピュータが自ら考え、学習し、瞬時に膨大かつさまざまな情報源から大量のデータを統合し分析するシステムです。

 現在IBMでは“Watson”という名のコグニティブ・システムの研究開発を進めています。北山氏は、キーワードに基づき「20や30の該当する文章を見つけてくる検索エンジンと違い、自然言語による問い合わせを理解し、膨大なコンテンツより質問に対する仮説を生成し、根拠とその確信度に基づき回答することを目標にしました」と、当初Watsonが目指した方向性を説明。

 2011年、Watsonは“JEOPARDY!”というアメリカのクイズ番組に“出演”。問題文を理解し、答えを導き出し、回答するという一連の動作を一瞬にして行い、最多連勝記録保持者と累積最高賞金記録保持者に勝利するという形でこのチャレンジを成し遂げました。

 その後、病院における問診を始めコールセンターでの質問応答システムへと試験運用を広げ、日本語への対応も間近ということです。さらに、問いかけられた質問からインスピレーションを得て自ら質問を探したり、自分が見たり体験してきたものから相関関係を導き出す能力が、ライフサイエンスや創薬、犯罪捜査など、新たな発見や人間の決断をサポートするような業務への応用に期待できるといいます。

 「IBMでは、Watsonというソリューションを利用して顧客企業がそのユーザーに価値提供をする方法を、一日も早く実現したいと思っています」と北山氏は締めくくりました。

profile

北山 浩透 氏(きたやま・ひろゆき)●日本アイ・ビー・エム株式会社Technology Leadership, Growth Acceleration Senior Certified Executive Architect。
1988年IBM入社後、自動車メーカーを主に担当し、研究開発やサイトの構築を手掛ける。また、社内ベンチャーの技術リーダーも兼務し、技術担当のアドバイザーとしても活躍。2013年から、テクニカルリーダーシップ部門で、ビジネスアナリストリーダーとして活躍。

(所属、役職は2015年7月1日時点のものです)

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