FOCUS of LABOLIS

2016.06.29

「DM week 2016」米国ダイレクト マーケティング最新事情

米国ダイレクト マーケティング最新事情

DM week 2016 セミナーレポート

米国DMA(ダイレクトマーケティング協会)が主催する世界最大のダイレクトマーケティングイベント「&THEN」。この展示会に込められた問いかけと、そこから読み取れるダイレクトマーケティングの転換点とは?

 トッパンフォームズは、米国DMA主催の2015年DMA国際エコー賞をダブル受賞しました。その授賞式を含む年次総会のテーマは「&THEN」。つまり「それから先、どうなるの?」。

 ビッグデータや人工知能、SNSなどのコミュニケーションテクノロジーが急速な進歩を遂げ、社会生活は10年前とは比べ物にならないほど一変しました。その中で我々マーケターが考えるべきは「今後、ダイレクトマーケティングは誰に何をもたらすべきなのか」ということではないでしょうか。「&THEN」という名称には、DMA自身の変革の意志と共に、世界中のマーケターに対する大いなる問いかけが込められていると感じました。

 エコー賞の最優秀賞に相当するダイヤモンド賞を受賞したのは米国海軍の「ダイオウイカ・プロジェクト」です。これは暗号技術者を採用するためのキャンペーンで、参加者はマリアという架空の隊員が毎日投稿する複雑なパズルを解くというものです。FacebookとTwitterだけで展開されたこのキャンペーンは、暗号技術者の資質を持った人材の心を的確にキャッチして、大成功を収めました。

 そのほかにも、チラシや看板などのリアルメディアとTwitterなどのWebメディアをタッチポイントとして、思わず「今飲みたくなる」シズル感あふれる動画アプリへと誘導する清涼飲料水のキャンペーンなど、ブランドロイヤルティー醸成においてオムニチャネルを効果的に活用する事例が目立ちました。

 また、受賞作ではないものの、基調講演で紹介されたシューズメーカーの事例も大変興味深いものでした。顧客がそのメーカーの靴を1足購入するごとに、途上国の子どもにも靴を1足提供する「One for One」というビジネスモデルが大きな共感を呼び、創立から10年しか経っていないにも関わらず、そのメーカーは世界展開をするほどの急成長を遂げています。

 こうしたトレンドを当社なりに解釈し提案したのが、DM week 2016のテーマ「心につながるストーリー」です。

 今や企業以上の情報収集・発信力を手にした生活者は、「わくわくするような魅力あるストーリーに巻き込まれたい」「共感できるものにお金を払って満足を得たい」と求めています。「&THEN」では、そのニーズを的確に汲んで、工夫を凝らしながら受け手の「わくわく感」と「共感」を醸成するマーケターたちの仕事を目の当たりにしました。

 生活者に心躍る体験を提供する。そのためにマーケターの果たすべき役割は次の3つにあると思います。

 1つ目は、顧客がどう感じているのかをしっかり把握した上でコミュニケーションをとること。2つ目は、顧客との息の長いシナリオを構築できるように気を配りながらも、商品価値やブランドイメージなどの「自分の言いたいこと」をしっかり伝えること。3つ目は、他社との連携もとりながら「データドリブン」で新しい切り口を生み出すことです。生活者の行動から嗜好を読み解き、適時的確なアプローチを実現する「データドリブン」は世界的な潮流であり、「&THEN」でも何度となく繰り返されたキーワードでした。日本でもその発想と技術進歩は活況を迎えつつあります。

 当社は、生活者を科学の目で分析する「LABOLIS」、データに基づき心を動かすシナリオを提供する「Ugocus」、科学的根拠のあるクリエイティブを提供する「フォームズクリエビ」という3つのソリューションを活用しながら、絶えず「&THEN」という問いかけに向き合い続け、時代の要望に応えていきます。

(所属、役職は2016年4月1日時点のものです)

お問い合わせの後の流れ
お問い合わせの後の流れ

記事についてのお問い合わせ・ご相談はこちら

※コーポレートサイトに移動します。