FOCUS of LABOLIS

2019.01.11

企業からの通知物、メディア(媒体)によって異なる確認頻度の実態とは

企業と生活者がダイレクトにコミュニケーションする時代

 どのメディアかにかかわらず情報発信において大切なのは、相手側に「伝わった」かどうか、という点にある。情報を受け取り、確認し、理解して初めてコミュニケーションが成立したことになる。

 近年、MA(マーケティング・オートメーション)をはじめとする技術の進化により、通知の発送タイミング設計が緻密に行えるようになってきた。購入後○日たったらEメールを配信する、お誕生日月にダイレクトメール(DM)を送るなど、企業は顧客の状況に合わせたタイミングで情報発信を行っている。

 ここで一つ疑問が発生する。一般的にこうした通知物は「毎日確認される」という前提に基づいて発送・発信されているが、果たしてこの前提は合っているのだろうか。
 生活者がいつ通知物を確認するのか、実態を把握しないままでは、送り手の意図したタイミングで情報が到達したのかが分からない。情報を最適なタイミングで見てもらうためには、まず生活者がどのように確認しているのかを把握することが重要である。

メディア(媒体)別の確認度合い

 LABOLISで行った「通知の受け取りに関する調査」では、郵便物を中心にEメール、SMS(ショート・メッセージ・サービス)、LINE、その他のアプリのそれぞれにおける生活者の確認度合いの実態を把握するアンケート調査を実施した。

 調査によると、郵便物の確認度合いが最も高く、次いでEメール、SMSとなり、長年利用されている通知サービスほど確認されやすいということが分かった(表1)。
(表1)通知の確認度合い

 実に75%以上の人が郵便物が届いたら「毎回内容を確認する」と回答している。ところが、その「郵便物が届いたら」というところに思わぬ発見があった。

住居形態によって郵便受けの確認度合いは異なる!

 郵便物は各家庭の郵便受けに届けられる。この郵便受けの確認する頻度について、あまり意識したことは無いのではないだろうか。
 一戸建て住宅や、集合住宅のうち郵便受けが自宅玄関先にある方は約9割が「毎日確認している」と回答している。一方、集合住宅のうち各戸の郵便受けがエントランス部分に集合しているタイプの場合、「毎日確認している」と回答している方は約8割と、1割程度差が出ていることが分かった。

(表2)郵便受けの確認頻度
 ではなぜ、郵便受けの確認に差が出てしまっているのだろうか?「毎日郵便受けを確認しない」と回答した方にその理由を聞いたところ、次のような結果となった(表3)。

(表3)郵便受けを確認しない理由

 「面倒だから」「まとめて確認した方が効率が良いから」「回り道になるから」など、わざわざ郵便受けに行かなくてはならないことが1つの原因であることがうかがえる。
 一方、「毎日確認する必要を感じないから」という理由も多い。数日受け取りが遅れたところで大きな影響は無いという意識なのだろう。実際、郵便物が発送されてから届くまでにはタイムラグが生じてしまう。企業はその時間を考慮した上で発送スケジュールを組んでいるが、生活者の自宅の郵便受けに届いてから通知物が手に取られるまでにもタイムラグが発生していることを考慮する必要もあるかもしれない。
 
 技術の進歩で、デジタルメディアだけでなくDMなど郵便物でもタイムリーな情報提供が可能になってきている。しかし、細かく設定しすぎると生活者が確認した時点で期限が過ぎている、といったことも起きてしまいかねない。
 メディアによっても特性の違いがあるものの、やはり受け取り手にとってタイミングが合わなければコンバージョンにはつながらない。どういった受け取られ方をしているかを考慮した上でキャンペーンやセール、記念日や季節のあいさつ、バースデーDMなど、生活者にタイムリーな情報を届け続けていただければ幸いである。

関連事例・調査レポートダウンロード

  • 郵便受け調査
    通知の受け取りに関する調査
    企業が発信する各種通知(郵便物、Eメール、アプリなど)を生活者がいつ、どの程度確認しているのかを調査しました。

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